NPO/AAFの設立1周年記念イベントとしてD&DEPARTMENTさんと共同企画ではじめた、連続トークイベント「dレク」。1年目は現代美術家、2年目はファッションデザイナー、3年目はアートディレクター、4年目はインテリアデザイナーの方々にお越しいただき、作品の解説や手法、活動の進め方など、この場でしかお聞きすることのできないお話しをお伺いすることができました。
いよいよクリエーターシリーズの最終章。5年目を迎える今年は、海外で活躍をされている建築家の皆さまににお越しいただきます。乞うご期待ください。

A joint lecture / talk session "d-Lec" had began as the 1st anniversary event of NPO/AAF. We have invited various guests; contemporary artists on its first year, fashion / textile designers on its second year, product designers / art directors on its third year, and we invited interior designers on its fourth year.
We mark our fifth year inviting creative designers / architects to share unique techniques behind designing process. Join and enjoy series of stories that can only be heard in this session. check your dates and get inspired!

2月4日(木) 2月5日(金) 2月6日(土) 2月7日(日)


建築編 第4回目は 重松象平さんとナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの重松さんに、さまざまなプロジェクトをご紹介いただきながら、建築と社会環境について、建築の可能性についてお話しいただきました。


平沼:建築を考えていく上で他の分野から影響を受けられることはありますか?
 
重松:僕、これは非常にいい質問だと思うんですが、僕そう思っていたんですよ、学生の頃。いろんな文化に造形が深くなって、いろんなものに影響されなきゃ建築家になれないと思っていたんですけど、僕はオランダに行ってもう少しプラグマティックなやり方、やはりその、与えられた状況をそのまま真摯に読み解いて建築にしていけば、文化的な、非常に深い、面白いものができていくんだって知った時に非常に解放された感じがしました。というのも僕が学生の頃は、哲学を引用してなんとか形態とかにつながる、音楽のスコアを見てそれを建築に解読する。そういうことをやってたんで。

平沼:やってましたね。

重松:僕もこういうのできなきゃいけないのかなと、必死に読んだりしましたけど、分かんないじゃないですか。最近では、ああいうの引用する人自体が怪しいという感じになってますけど。

ナガオカ:なるほどね(笑)

重松:もちろん、ちゃんと理解している人はいらっしゃるんでしょうけど。ここにオフィスビルを建てるとか、美術館を建てるとか、直積的な関係性はないんで、それをプロジェクトを説明するときに使うっていうのはやはりおかしい。思想とか哲学というよりは、僕はすごいジャーナリスティックに、時事問題であるとか、世界の政治とか経済、そういうものから非常に影響を受けている。コールハース的だと言われればそうなのですが、思想とか哲学とかだけではなく、変化を読み取っていく。そういうことにも興味があります。

ナガオカ:今ので沢山の人が救われたと思うんですけど。

平沼:や、そうですね。僕もなんかちょっと救われた。

ナガオカ:僕のいるグラフィック業界は割とそういうの好きな人が多いですね。これ読んでないとダメだみたいな。

 

重松:建築も未だにあるとは思いますけど、それとプロジェクトは別ということ。もちろんそういうのを否定はしてないんですが、そうじゃなくても全然できるんだよっていうのを若い人に伝えたいです。

ナガオカ:なるほど。日本における日本建築と違うとこはありますか。陰翳礼讃を読んでないと日本建築はつくれないみたいな。

重松:海外に行くと、日本の文化の根源を知っておくことに越したことはないと思います。でも、僕が日本人だからジャパニーズ的だと思われるのはちょっと嫌なので、敢えてそういうのを考えないようにして、状況に真摯に対応することだけを考えていますけど。でも最終的には、バックグラウンドから何か生まれて、それは意識して出すんじゃなくて無意識に出せるようになりたいなと思っています。

2016年 2月 7日(日)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
 
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14
February 07, 2016 (Sunday) 18:30 doors 19:00 start 20:30 end
4F D&DEPARTMENT OSAKA, 2-9-14 MinamiHorie, Nishiku, Osaka
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
admission 1,000 JPY | capacity 60 guests (first-come, first-served) | RSVP required
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
the seats will be first-come, first-served basis due to the limited capacity of the venue. to obtain the best seats, arrive early.
please take the stairs on the left side of the building (when facing the 1F store entrance) to the 4th floor.
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
we offer on-the-spot admission due to the availability of limited seats.
numbered tickets will be issued accordingly from 18:30, at the first floor of the building.
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
please note that we might decline your admission, especially for latecomers, due to the availability of the venue.
重松象平(しげまつ・しょうへい)
重松象平は建築設計集団OMAのパートナーである。現在重松はOMA NYのディレクターとして、個人住宅から美術館、商業施設、都市計画まで多様なプロジェクトのデザインを先導し会社全体のディレクションを担っている。2016年、重松が設計したケベック国立美術館、マイアミの多目的施設ファエナ・アートセンター、アーティスト蔡國強のアトリエなどが竣工する他、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨーク、マイアミそして東京で大規模な複合商業施設も進行中である。また、ボゴタやトロントの新都心、ニュージャージー州の統括的な都市の水害対策計画など、大規模なマスタープランも多数手がけている。重松は現在ハーバード大学デザイン大学院(GSD)で教鞭をとり、「食のデザイン」(Alimentary Design)と題するスタジオを率いて、「食・建築・都市」の新たな関係性について研究している。


建築編 第3回目は 田根剛さんとナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの田根さんに、プロジェクトの背景や、建築を通してどんなことを考え、どうを表現していきたいのかお話しいただきました。


平沼:建築家の役割ってどういう風に考える? 僕たちみたいに1つの国にずっといる訳じゃないので、いろんな事を見られていて、外からの日本も見ておられるから、ちょっとそのこれから目指していくというか、役割。

田根:やっぱり夢を描くってことかなと思いますね。それを建築がやっぱり1つの大きな夢やビジョンを、描く力を持っているので。政治家は言葉しか持っていないし、経済の人は数字しかないし。我々は絵が描けるし、ビジョンを見せたり、見地が幅広く、同時に一般市民としての代表者でもあると思うので、次の夢を描けるのかっていうのが建築家に問われていることだと思うんですね。今後を描く、描きたい、やりたいという人は、やっぱり建築家はすごく面白い仕事だなと思いますね。

ナガオカ:なるほど。1つのプロジェクトを成立させていくために、建築家にもやっぱり夢だけじゃなくて、より他の、言葉や数字のようなものも必要ですか。

田根:そうですね。日々の作業はやっぱり、自分じゃない人にものを作ってもらうことですし、図面や言葉っていうものが1つのメディアとして伝えて仕事をしてもらったりとか。もちろん予算や時間も重要なんで、それを計算して収めないといけないとかっていうのもあるんですけど、なんかもっと遠いところをやっぱり見る、または見たいと思うような、建築家の本性ですかね。自分の創ったものが、いつまでも残ってくれるんじゃないかという様な夢が1つの大きな力になると思うので。やっぱり建築家が、デザイナーとして何かをデザインするということではなくて、建築っていうのはもっと、社会を構築したり、何かを現代の中で生みだすような力を出せるんじゃないかって。

ナガオカ:詩的な要素がすごい強いなあと思ったんですよね。その詩的な要素っていうのは、感受性がすごくいいんだと思うんですけど、ご自身でどう分析されますか?

田根:あんまり意識はしないんですが、建築を考える上で、設計という業務と、建築を考えるっていうのはちょっと違うものだと考えています。設計というのは本当に時間と予算があって、要求されることや法規とか、間違いなくしっかりつくらなければならないというひとつの業務作業があるんですけど、建築を考えるっていうことは、それこそ詩のことを考えてもいいし、文学について考えてもいいし、音楽についても、哲学についても。そういう自由が許されているのが建築なので、そこを深く掘り下げて行きたいなと。

平沼:建築家ってどんな職業ですか?

田根:時代をつくる仕事かなと思います。時代をかたちに置き換えていく仕事なのかなと。それが歴史というものであったり、過去には戻れないので、また、未来にも行けないので、この時代の建築をつくる。それによって次の時代にこの時代を知ってもらえる。残していかなきゃいけないという意識があります。時代をしっかりつくることが建築家の役目かなと思います。

 

2016年 2月 6日(土)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
 
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14
February 06, 2016 (Saturday) 18:30 doors 19:00 start 20:30 end
4F D&DEPARTMENT OSAKA, 2-9-14 MinamiHorie, Nishiku, Osaka
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
admission 1,000 JPY | capacity 60 guests (first-come, first-served) | RSVP required
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
the seats will be first-come, first-served basis due to the limited capacity of the venue. to obtain the best seats, arrive early.
please take the stairs on the left side of the building (when facing the 1F store entrance) to the 4th floor.
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
we offer on-the-spot admission due to the availability of limited seats.
numbered tickets will be issued accordingly from 18:30, at the first floor of the building.
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
please note that we might decline your admission, especially for latecomers, due to the availability of the venue.
田根剛(たね・つよし)
1979年、東京生まれ。2006年、ダン・ドレル(イタリア)、リナ・ゴットメ(レバノン)と共にDGT.(DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTS)をパリに設立。代表作に『エストニア国立博物館』(2016年完成予定)、新国立競技場国際設計競技『古墳スタジアム』(2012)、『LIGHT is TI ME』(2014)。フランス文化庁新進建築家賞(2008)、ミラノ・デザインアワード2部門受賞(2014)など多数受賞。現在、コロンビア大学GSAPP講師・ESVMD講師。http://www.dgtarchitects.com/


建築編 第2回目は 藤本壮介さんとナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの藤本さんに、さまざまなプロジェクトを通して建築の楽しさをお話しいただきました。


平沼:藤本さんの設計の手法を聞いてみたいんですけどね。

藤本:手法…(笑)。

平沼:あんまり見せてくれないじゃないですか。だいたいこうなってこうやってこうバーンみたいなことを言うんですけど。

藤本:手法ってなんなんですかねー。いや、だって、今のパリのやつも、まずパリじゃないですか。パリの街は幸い何回か行ったことがあったから、ああいう30mくらいのラインでずっと街が揃ってるんですよね。建物越しに何が見えるかっていうと屋根かエッフェル塔くらいなんですよ。我々の建物もそういうくらいのサイズだから、そこに森が浮いてたら、それってかっこいいよなって。

会場:(笑)

平沼:や、わかりますよ。ヌーヴェルのグッケンハイムの東京のコンペ案を未だに思い出しますもん。

藤本:そういう記憶に残る風景というか、原型を作りたいってのがあって、パリの街に新しい建物をつくるっていうときに、森がただ浮いてるっていう、最初は思いつきですよね。描いてみて、森が浮いてる。色々やりとりをしていたら、どうも下が全部森だと床面積が足りないのでデベロッパーが怒ってるみたいな話になって、じゃぁこうやっちゃったらいいんじゃないのとか。それも思いつきですよね。思いつ…、設計の手法は思いつき、かな。(笑)

ナガオカ:(笑)。全く参考にならないような…。何を学んでいいのか(笑)

平沼:今後どんな建築を作りたいですか。

藤本:いやー、わかんないっすね。これでさえ、コンペとりましたっていう連絡が来た時に、僕的にはこれ本当に作っていいのかなと。そのー、思いつきとあとなんか状況に流されるっていう。この2つですね僕の設計の…。

会場:(笑)

ナガオカ:状況に流される…(笑)

藤本:あとブタペストだったら公園の森の中だから、森の中で音楽ホールかぁ、じゃぁ、森に囲まれたガラス張りの音楽ホールってかっこいいよなって。1つの原型になるような。僕が考えてるのはその程度のことですよ。(笑)

平沼:すごいかわされるんですよ。

ナガオカ:かわされてますよね。

藤本:いや、真摯に…。さっきのモンテリオもそうだけど、中をいじりだしたらお金的にアウトだなって思ったんですよ。でもファサードデザインだけってのもおかしいな。だけど集合住宅の新しい原型になるようなものになんなきゃいけないよなと。

 

あとは色々な思いつきを目の前に並べて話していく中で、最初は下駄みたいな感じだったんですよ。平らな四角い建物にこういう風にバルコニーがついてたから、下駄じゃんこれって、歯ブラシじゃん。まぁダメだったんですけどね。敷地の色々な条件を整理していくと建物がこういう形に成らざるをえないっていう雰囲気になってきて。この下駄みたいな歯、歯ブラシの歯をこれに付けてみたらどうなるかって、わーって付けてみたら、松ぼっくりじゃん、いいじゃん。(笑)

ナガオカ:これも参考にならない…。(笑)

会場:(笑)

平沼:…(笑)。建築家ってどんな職業ですか?

藤本:建築という我々の生活環境の一部をつくっている、あるいはすべてをつくっているといっても良い訳ですよね。その建築という物を通して、世界の価値感を更新していくというような、そういう意識でやってますね。単にものをつくるだけじゃなくて、生活が依って立つ根柢の価値観みたいなものを大きく更新できるミースとかコルビジェの様な人もいれば、ほんの小さな一歩でもいいんですけどね。それを繰り返していくことで未来がやってくるというような気持ちがしています。

2016年 2月 5日(金)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
 
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14
February 05, 2016 (Friday) 18:30 doors 19:00 start 20:30 end
4F D&DEPARTMENT OSAKA, 2-9-14 MinamiHorie, Nishiku, Osaka
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
admission 1,000 JPY | capacity 60 guests (first-come, first-served) | RSVP required
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
the seats will be first-come, first-served basis due to the limited capacity of the venue. to obtain the best seats, arrive early.
please take the stairs on the left side of the building (when facing the 1F store entrance) to the 4th floor.
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
we offer on-the-spot admission due to the availability of limited seats.
numbered tickets will be issued accordingly from 18:30, at the first floor of the building.
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
please note that we might decline your admission, especially for latecomers, due to the availability of the venue.
藤本壮介(ふじもと・そうすけ)
1971年北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2015年パリ・サクレー・エコール・ポリテクニーク・ラーニングセンター国際設計競技一等受賞、2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞受賞。2013年ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー・パビリオンを設計。主な作品は、House NA(2011年)、武蔵野美術大学図書館(2010年)、House N(2008年)他。


建築編第 1回目のゲストは石上純也さん。 ナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの石上純也さんに代表作から最新のプロジェクトまでご紹介いただきながら、さまざまな手法に挑戦し続ける姿勢をお見せいただきました。


ナガオカ:さっきのお家、飛石をあの家の人は人は毎日こう飛石を渡って。

石上:まぁ、多分そうですね(笑) 飛石好きなんですかね。

ナガオカ:好きなんだ(笑) 住んでる世界が違うという意味合いで乱暴な言い方すると、これは住めるのかなぁと思うようなグラフィックデザインってあるのかなぁって思ってたんですけど。住まい手さんとしては面白いんですかね

石上:住めるってことは大前提だったんですけど、建築の究極の目的っていうのは僕の中では、僕の中では快適性だと思うんですよ。絶対に。それはどうやっても揺らがなくて、例えば宇宙ステーションとかは最新の人工環境だけど、建築じゃないと思うんですよ。快適じゃないから。で、訓練が必要じゃないですか。その快適さの価値観をいろいろ考えたのがいいんじゃないかと。

ナガオカ:あぁ、そうですね。納得しました。

 

平沼:分かりやすく言うと、ハウスメーカーさんがつくるような快適性を表現する設計者の方達が多い中、石上さんの快適性はああいう住まいじゃないですか。

石上:日常的に家にいるじゃないですか、で、旅行に行って景色を見てすごいなと思ったりとか、そういうところでのんびりすると気持ち良いなって感じたりとかっていうところで、はっきり分かりますよね、そういう力をみんな持ってるわけで、その価値観のレンジっていうのに、ある生活のスタイルを決めつけちゃうとすごく窮屈になってしまうと思うんですね。自分の持ってるその感覚のレンジを少し広げるというか、そうするといいんじゃないかというような。

平沼:レンジを広げると色々な発見があるということですか?

 

 

石上:そう、発見もあるし、なんで最初っからこうしなかったんだろうっていうような感じがあるといいなぁと思ってたんです。

平沼:若い人たちもなかなか多いので、何かメッセージ的を。

石上:建築は僕はすごい面白いと思ってるんですけど、やってみなかったら面白いって思ってなかったかもしれないですね。工業製品、つまり量産するような物だと、どうしてもクライアントが目に見えないというか、さっきのマーケティングの話じゃないけど、ある想定の中で、物をつくるわけじゃないですか。でも建築の場合クライアントと一対一だから、クライアントの想定を肉声として理解できるし、ディスカッションの中ではその想定を崩していくこともできるというところで結構自由度が高いなって思っていて。大変だけど、色々考えられるのは面白いとこかなって 。

 

2016年 2月 4日(木)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
 
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14
February 04, 2016 (Thursday) 18:30 doors 19:00 start 20:30 end
4F D&DEPARTMENT OSAKA, 2-9-14 MinamiHorie, Nishiku, Osaka
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
admission 1,000 JPY | capacity 60 guests (first-come, first-served) | RSVP required
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
the seats will be first-come, first-served basis due to the limited capacity of the venue. to obtain the best seats, arrive early.
please take the stairs on the left side of the building (when facing the 1F store entrance) to the 4th floor.
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
we offer on-the-spot admission due to the availability of limited seats.
numbered tickets will be issued accordingly from 18:30, at the first floor of the building.
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
please note that we might decline your admission, especially for latecomers, due to the availability of the venue.
石上純也(いしがみ・じゅんや)
1974年神奈川県生まれ。2000年東京藝術大学大学院美術研究科建築科修士課程修了。妹島和世建築設計事務所勤務を経て、2004年石上純也建築設計事務所設立。2009年「神奈川工科大学KAIT工房」で日本建築学会賞作品賞受賞。 2010年第12回ヴェネツィアビエンナーレ国際建築展で金獅子賞を受賞。



 


ナガオカケンメイ(ながおか・けんめい)
デザイナー
www.d-department.com/jp/
1965年北海道生まれ。日本デザインセンターを経て、ドローイングアンドマニュアルを設立。00年 デザイナーが考える消費の場を追求した、デザインとリサイクルを融合する新事業「D&DEPARTMENT PROJECT」を開始。2009年 日本をデザインの視点で案内するガイドブック「d design travel」を発刊。


平沼孝啓(ひらぬま・こうき)
建築家
www.khaa.jp/
1971年大阪生まれ。ロンドンのAA スクールで建築を学び、99年 平沼孝啓建築研究所設立。主な作品に、デザインリサイクルストア「D&DEPARTMET PROJECT」 のコンバージョンや、東京大学キャンパスに設計した環境型建築「東京大学くうかん実験棟」などがある。14年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展。

KENMEI NAGAOKA
designer  www.d-department.com/jp/
Born in 1965 in Hokkaido. Drawing and Manual was established
after working at Nippon Design Center Inc. In 2000,
a new solution project between design and recycling,
D&DEPARTMENT PROJECT  was developed, for the designers in pursuit of consumption. A guide book compilation from the designer's viewpoint, "d design travel" is published since 2009.
KOHKI HIRANUMA
architect  www.khaa.jp/
Born in 1971 in Osaka. Kohki Hiranuma Architect & Associates
was established in 1999, after studying architecture at AA School in
London. His representative works includes conversion project "D&DEPARTMENT PROJECT", and environmental architecture designed using sustainable wood (from thinning), "The University of Tokyo Space Lab" located inside The University of Tokyo. In 2014, He participated in Venice Biennale International Architecture Exhibition.
 
 

日時

2016年
2月 4日(木) 石上純也
2月 5日(金) 藤本壮介
2月 6日(土) 田根剛
2月 7日(日) 重松象平
 
(各回共通)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了

会場

D&DEPARTMENT OSAKA
大阪市西区南堀江2-9-14
ディアンドデパートメントビル 4F
www.d-department.com/jp/shop/osaka/





地下鉄千日前線
桜川駅(5番出口)より北西へ徒歩約3分
地下鉄四つ橋線
四ツ橋駅(5番出口)より南西へ徒歩約10分
地下鉄長堀鶴見緑地線
西大橋駅(3番出口)より南へ徒歩約15分
入場 1,000円
定員 60名(当日会場にて先着順座席選択)
申込  
※1 当日の受付は18時30分より開始いたします。 (先着順)
お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。
あらかじめご了承ください。
問合せ

AAF ( Art & Architect Festa )
特定非営利活動法人(NPO法人)
アートアンドアーキテクトフェスタ

Eメール info@aaf.ac
ウェブ www.aaf.ac




第17回 2016年 2月4日(木)
ゲスト 石上純也 建築家

 
第18回 2016年 2月5日(金)
ゲスト 藤本壮介  建築家

 
第19回 2016年 2月6日(土)
ゲスト 田根剛 建築家

 
第20回 2016年 2月7日(日)
ゲスト 重松象平 建築家



アートアンドアーキテクトフェスタ
Art & Architect Festa. AAF とは

特定非営利活動法人(NPO法人) アートアンドアーキテクトフェスタは、さまざまな展覧会やワークショップなどの活動を通して、建築家による芸術と社会環境の発展を目指すNPO法人です。

 
建築学生が合宿にて制作を行う建築学生ワークショップ 高野山 2015
35歳以下の若手建築家による建築の展覧会 (U-35 Under 35 Architects exhibition 2015)

第17回 2016年 2月4日(木)
  石上純也
建築家
第18回 2016年 2月 5日(金)
  藤本壮介
建築家
第19回 2016年 2月 6日(土)
  田根剛
建築家
第20回 2016年 2月 7日(日)
  重松象平
建築家

第13回 2015年 2月20日(土)
  服部滋樹
クリエイティブディレクター
第14回 2015年 2月 21日(日)
  五十嵐久枝
インテリアデザイナー
第15回 2015年 3月21日(土)
  関祐介
空間デザイナー
第16回 2015年 3月22日(日)
  柳原照弘
プロダクト / 空間デザイナー

第9回 2014年 2月23日(日)
  長嶋りかこ
グラフィックデザイナー
第10回 2014年 3月 8日(土)
  佐野研二郎
アートディレクター・クリエイティブディレクター
第11回 2014年 3月15日(土)
  安積朋子
インテリアデザイナー
第12回 2013年 3月30日(日)
  五十嵐瞳
プロダクトデザイナー

第5回 2012年 4月20日(金)
  菱沼良樹
ファッションデザイナー
第6回 2013年 1月11日(金)
  皆川明
ファッションデザイナー
第7回 2013年 2月28日(木)
  須藤玲子
テキスタイルデザイナー
第8回 2013年 4月6日(土)
  matohu
堀畑裕之 関口真希子

ファッションデザイナー

第1回 2011年 6月24日(金)
  名和晃平
美術家
第2回 2011年 10月28日(金)
  高嶺格
美術家
第3回 2011年 12月16日(金)
  ヤノベケンジ
現代美術家
第4回 2012年 2月24日(金)
  束芋
現代美術家
       




インテリアデザイナー編第 4回目は 柳原照弘さんとナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの柳原照弘さんに、さまざまな活動の中から空間づくりのことを中心にお話しいただきました。

平沼:今回のdレクをオーガナイズしてくれたのは服部さんですね。

柳原:服部さんはすごいですよ。

ナガオカ:何がすごいんですか?今日来ませんから、いろんなこと言っていいですよ。

柳原:いろんな人に「あ、久しぶり。」とか言うじゃないですか。「誰ですか?」ってあとから聞いたら、「いや、会った事あるかも。」とか言うから、ほんとにその場の状況で空気を作るといいますか。

ナガオカ:適当と言えば適当。(笑)

柳原:デザインにとってはすごくいいなと思っていて。デザインって相手にどういう余地を残せるかによると思うんです。服部さんは会話の中でもプロジェクトでも完璧な堤防を作らなくて、地形を本当にうまく利用するというか、一番いい流れを作るので、それはすごいなと。

平沼:服部さんに聞いてもらいたかったですね。

柳原:空間って特にそうだと思います。デザイナーが100%の物を作るじゃなくて、渡した後にクライアントが満足したものと皆思うんですけど、僕はそこじゃなくて、クライアントもその空間の要素の1つで、本来はそれも利用する全然違う第三者のための空間だと思うんですね。その人たちが使う、クライアントももちろんですけど、使う余地をどういう風に空間に残せるかっていうのを考えていろいろスペースを提案しているんですけど、物足りないじゃなくて、使いこなせれる材料をどれだけ用意するかというのがデザイナーの仕事かなと。

ナガオカ:その場合は何かある程度の使い方というか、そういうディスカッションはするんですか?

柳原:マニュアルでこれとこれをこうしてくださいじゃなくて、その物作りの会話の中から自分達の責任をどれだけ感じてもらえるかっていうようなプレゼンテーションをします。

柳原:デザインを相手に伝えるではなくて、その空間の思いをプレゼントするといいますか、その中身を気に入ってもらわないといけないので、そこでコミュニケーションをとる。それが無いと、どれだけいい物を作ったとしても相手は不安になりますし、使いこなせれない物であれば空間って残っていかないので。

平沼:柳原さんにとってのデザインとはなんですか?デザインという行為を、どんな風に捉えていますか?

柳原:人が関われるためのきっかけだったと思っていて、見えるデザインと見えないデザイン両方そうだと思うんです。そのきっかけで作ることがデザインだと思うんです。やっぱり何も無いと人間って考えられないですし、考えてくると、そこに人の思いが入って、コミュニケーションが入ってきて成立してくると思うんです。その使う人の余地を想像して少し手助けするのがデザインじゃないかなと思っています。

2015年 3月 22日(日)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション(予定)
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
March 22, 2015 (Sunday) 18:30 doors 19:00 start 20:30 end 20:30-21:30 reception
4F D&DEPARTMENT OSAKA, 2-9-14 MinamiHorie, Nishiku, Osaka tel. 06-4391-2090
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
admission 1,000 JPY | capacity 60 guests (first-come, first-served) | RSVP required
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
the seats will be first-come, first-served basis due to the limited capacity of the venue. to obtain the best seats, arrive early.
please take the stairs on the left side of the building (when facing the 1F store entrance) to the 4th floor.
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
we offer on-the-spot admission due to the availability of limited seats.
numbered tickets will be issued accordingly from 18:30, at the first floor of the building.
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
please note that we might decline your admission, especially for latecomers, due to the availability of the venue.
柳原照弘(やなぎはら・てるひろ)
1976年香川生まれ。2002年に自身のデザイン事務所を立ち上げ、ストックホルムファニチャーフェアやミラノサローネ等の展示に参加。国境と文化とジャンルの境界を越え、国内外の様々なプロジェクトに関わる。プロダクトデザイナーとしてスウェーデンのOFFECCTやイタリアのPALLUCCOなどの企業にデザインを提供する他、イタリアのSERGIO ROSSIやLIMHAIRグループの空間デザインや、KARIMOKU NEW STANDARDや陶磁器ブランド1616/arita japan、革小物ブランドのTYP/等の立ち上げと開発に関わる。現在は有田焼きの新プロジェクト2016/のクリエイティブディレクター、デザイナーとして2016年のミラノに向けてプロジェクトに関わる。フランス国立美術研究所パーマネントコレクション(KARIMOKU NEW STANDARD:STOOLS,PILE)



 

インテリアデザイナー編第 3回目は 関祐介さんとナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの関祐介さんに、制作の過程や背景のことをお話しいただきました。

2015年 3月 21日(土)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション(予定)
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
March 21, 2015 (Saturday) 18:30 doors 19:00 start 20:30 end 20:30-21:30 reception
4F D&DEPARTMENT OSAKA, 2-9-14 MinamiHorie, Nishiku, Osaka tel. 06-4391-2090
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
admission 1,000 JPY | capacity 60 guests (first-come, first-served) | RSVP required
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
the seats will be first-come, first-served basis due to the limited capacity of the venue. to obtain the best seats, arrive early.
please take the stairs on the left side of the building (when facing the 1F store entrance) to the 4th floor.
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
we offer on-the-spot admission due to the availability of limited seats.
numbered tickets will be issued accordingly from 18:30, at the first floor of the building.
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
please note that we might decline your admission, especially for latecomers, due to the availability of the venue.
関祐介(せき・ゆうすけ)
東京ベースのデザインスタジオYUSUKESEKI主宰。1978年神戸生まれ。2001年金沢市立金沢美術工芸大学環境デザイン学科卒業。インテリアデザインを軸に建築、グラフィックデザイン、プロダクトデザインも手がける。主な仕事として「PAPABUBBLE SHIBUYA,YOKOHAMA,AMSTERDAM2」「中川政七商店街」「KOLMIO+LIM」「大塚呉服店」http://yusukeseki.com/



 

インテリアデザイナー編第 2回目は 五十嵐久枝さんとナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの五十嵐久枝さんに、クラマタデザイン事務所時代のことや様々な作品づくりのことをお話しいただきました。

平沼:作品を見せていただいて、かわいらしい作品とシステム的な作品とあるように思いますが、どっちですか?

五十嵐:両方ですね。どちらも必要だと思っています。あっちいったりこっちいったり、インテリアデザインだけでは、できないタイプです。そうなってしまうと小さく固まってしまうように感じていますね。家具をデザインしたり、インスタレーションをやったり、小さいプロダクトを作ったり、近づいたり離れたりして客観視するのが私のやり方のようで、それらは必要で繋がっているのだと思います。

平沼:五十嵐さんはどんな分野からイメージがわいてきたり、デザインっていう行為が始まるんですか?

五十嵐:倉俣さんがよくおっしゃっていた、概念的にならないとか、疑ってみるということなんですけど、一から沢山リサーチします。最初から、0から始めてみて、それで1つ1つ、これで良いのかとか、確かめて行きつくようにしています。


五十嵐:自分なりのロジックみたいなものを、上手くまとまってないことの方が多いんですけども、自分なりにはちょっとした理由があったりとか、何故こうなのかみたいなことは無いとデザインできないタイプだと思います。

平沼:五十嵐さんにとってデザインとは何ですか? なぜデザインを続けるんですか?

五十嵐:自分が生きて行く上で必要なんです。ふふふ。皆にとってじゃなくて私にとって。それはデザインされた物ではなくてデザインする行為がです。

ナガオカ:いいなあ。そこまでズバっと言い切ってみたいですね。

平沼:言えないですか?(笑)

ナガオカ:言えない。

五十嵐:ちょっと格好良く言い過ぎましたね(笑)やっぱり楽しいって言葉になっちゃいますかね。

ナガオカ:楽しそうですもん、だって。

平沼:今後どんなものにトライされますか?

五十嵐:中間領域の物を探っていきたいと思っていまして、意外とそれが現代にリンクする所って結構あるんじゃないかと思っています。名前が付けにくい物、何を入れるかって分からないけど、でも、あってもいいかもしれないものを探って。100年後にはスタンダードになっているかもしれない。

平沼:皆さんに聞いている質問なんですけど、デザイナーってどんな職業なんですか?

五十嵐:世の中に対してほんのちょっとでもポジティブな答えが出せる職業だと思います。良くすることがミッションだと思うので。それが凄く良くするっていうことだとそうそうないと思うんですけど、ちょっと綺麗になるとかっていうことも良いことじゃないですか。そういうポジティブなことを与えられる職業だと思っています。

2015年 2月 21日(土)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション(予定)
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
February 21, 2015 (Saturday) 18:30 doors 19:00 start 20:30 end 20:30-21:30 reception
4F D&DEPARTMENT OSAKA, 2-9-14 MinamiHorie, Nishiku, Osaka tel. 06-4391-2090
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
admission 1,000 JPY | capacity 60 guests (first-come, first-served) | RSVP required
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
the seats will be first-come, first-served basis due to the limited capacity of the venue. to obtain the best seats, arrive early.
please take the stairs on the left side of the building (when facing the 1F store entrance) to the 4th floor.
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
we offer on-the-spot admission due to the availability of limited seats.
numbered tickets will be issued accordingly from 18:30, at the first floor of the building.
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
please note that we might decline your admission, especially for latecomers, due to the availability of the venue.
五十嵐久枝(いがらし・ひさえ)
東京生まれ。1986年〜91年 クラマタデザイン事務所勤務。1993年 イガラシデザインスタジオ設立。 商業空間デザインから、インスタレーション・家具・プロダクト・幼児施設遊具など商品開発を手掛ける。携わる範囲は「衣・食・住・育」と広がり、現在形でのデザインを信条としている。 グッドデザイン賞審査委員、武蔵野美術大学教授。



 

インテリアデザイナー編第 1回目は、服部滋樹さんとナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの服部滋樹さんに、デザインと地域性のお話やデザイン教育のことをお話しいただきました。

ナガオカ:今日は服部さんと一緒に滋賀のリサーチしてきたのですが、ローカル、地域に関わる仕事の、何にどんな面白みを感じていますか?

服部:ヒントとかアイデアが詰まっているという客観的な視点で見ているかもしれないです。グローバルスタンダード以降のローカルスタンダードっていう考え方は、僕はすごいフィットしていて、それを辿れば民博で衝撃を受けた音楽の体験かなー。その土地にしかないその土地で起こっているものにしかヒントは無いなって思ってて。今日のリサーチ、ナガオカさんと一緒にやっていて、僕ちょっと意外やったんですよ。地形にしかその土地の暮らし方やヒントが無いという話をナガオカさんがしてて、僕、全く同じことを思っていたんですよ。地形が人に暮らしやすい、もしくは、素材、資源があるから人はそこに暮らしている。人がその土地に暮らすということはこの二つしかない。資源が無くなれば、その土地に居なくていいということになるわけなので、資源が無い産業は無くなってもいいとするということも言えるかなと思うんですよ。逆に、その土地が豊かであるということ、資源ではなくて、豊かであるという選択をしてその土地に暮らした人達が居るとすれば、その土地が豊かであり続けることをやり続けなければならないという、という風になると思うんです。それが同意見やったことに、今改めて感動的だったんです。土地にすごく興味があります。


服部:その土地にある極まったローカルな部分で発見されたアイディアが、地球の裏側の問題を解決するっていう可能性がある。それを見つけたいと思っているし、そういうアイディアやヒントや答えが、実は僕の土地にもあるんだっていうことを気付いてもらいたい、というのがそもそものことです。

ナガオカ:その土地に長く続いてることに対して、都心に居てショートライフに発想してデザインをするような人達を呼んで、自分達の分からなくなった状況を整備してもらうわけじゃないですか。で、行くと、学校に行って僕らが教えるどころか教えられることが多いっていうのと一緒で、実は整備するためにローカルに行ったつもりが、そこに脈々と長く続いている物に気付かされて…というのはありますよね?

服部:ありますね。全くそうですね。逆に言うと、都会にはもうヒントは無いって言っていいのかもしれないですしね。ただ、そのヒントの無い都会の中でどうやって生きるかっていう事を考えると、人間自体がもう変わらなければいけないということでしかない。ヒントが無い都会に暮らしながら、人がどう変われるかっていう事を模索することが必要かなと。建築とかインテリアとかプロダクトとかっていう世界でも、本当に必要とされている根幹な気がしています。だから、さっきのTROPEが早いって言われたのは…今でしょ!という話なのかなと。

平沼:今日、話を聞かせていただいていて、かなりのリサーチマニアですよね?

服部:リサーチ好きですね。

平沼:リサーチの着目点が特殊ではないですか?

服部:それ言われると、めっちゃ嬉しい。思うに、あまりにもマーケティングで物づくりがされた時代なので、マーケティングではない方法で物を見なければいけないと。本当の物づくりってなんやったかというと、もっと体感からアウトプットしていくことをやって来たはずなんですよ。機能として整理されたデザインはもちろんあるんですけど、機能として整理されるっていうのは誰でもやりゃできるわけでしょ? 機能の整理はできる、整理されすぎると、車のようにみんな同じアウトプットになってしまって、どこのメーカーがどんな車をつくっているのか分かんない状況がまずいということもわかっている。だとすると、オリジナリティーのあるリサーチをする能力さえあれば、アウトプットは絶対に変わると思う。自分で体感する、反応をいかにロジカルに伝えるか、いかにロジックの上に乗せて視覚化するか、というのが大事だなって思っています。アウトプットの面白さを求めるのであれば、オリジナリティーあるリサーチ能力が重要だと思っています。



2015年 2月 20日(金)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション(予定)
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
February 20, 2015 (Friday) 18:30 doors 19:00 start 20:30 end 20:30-21:30 reception
4F D&DEPARTMENT OSAKA, 2-9-14 MinamiHorie, Nishiku, Osaka tel. 06-4391-2090
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
admission 1,000 JPY | capacity 60 guests (first-come, first-served) | RSVP required
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
the seats will be first-come, first-served basis due to the limited capacity of the venue. to obtain the best seats, arrive early.
please take the stairs on the left side of the building (when facing the 1F store entrance) to the 4th floor.
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
we offer on-the-spot admission due to the availability of limited seats.
numbered tickets will be issued accordingly from 18:30, at the first floor of the building.
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
please note that we might decline your admission, especially for latecomers, due to the availability of the venue.
服部滋樹(はっとり・しげき)
1970 年生まれ、大阪府出身。graf 代表、クリエイティブディレクター、デザイナー。美大で彫刻を学んだ後、インテリアショップ、デザイン会社勤務を経て、1998年にインテリアショップで出会った友人たちとgraf を立ち上げる。建築、インテリアなどに関わるデザインや、ブランディングディレクションなどを手掛け、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授。

デザイナー編第 4回目は、五十嵐瞳さんとナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは、建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの五十嵐瞳さんに、制作やものづくりの姿勢をお話しいただきました。

五十嵐:以前は、デザインは製造段階の前の部分で、製法を整理していく仕事だと思っていました。それを理解した上でこの形が一番いいですよ、って提示する仕事だと思っていたんです。でも、それだけではなく、お金の問題とか、作り手である職人さんがいる。職人さんが出来る事、出来ない事とか、色んな事情をふまえた上で、何がベストなのかを判断する仕事なのかなって最近思うようになりました。デザインやアイデアは、多分デザイナー以外の方でも色々出せますが、それを世の中に出して良いものかどうかとか、セレクションを色んな目を持ってすることがデザインの仕事なんじゃないかなって思います。

ナガオカ:この歳でこんな答えなかなか出来ません。誰か、すごく強く影響を受けた方とかいるんですか?

五十嵐:大学の先生なんですけど、安次富隆さんです。

平沼:ご自身の作品によって、人と自分の作ったものとの関係はどの様になっていけばいいと考えていますか?

五十嵐:紙で鋳込む磁器は、つくる段階の人との繋がり、磁器の生産地と紙の生産地が合わさって、楽しく素晴らしいことができる可能性があると思っています。つくる段階での繋がりの1つになっていけばいいなと思います。

ナガオカ:ロングライフデザインってどう思われますか。

五十嵐:ずっとあり続けるものが、理想だと思います。つくり手がつくりやすい形だったり、製造でうまく回っていくプロセスまで組み込まれたものが、ロングライフデザインになっていくと思っています。単なる形のデザインじゃなくて、その前段階のつくり方からデザインされたものが、きっと長くつくられて、愛されるものになるんじゃないかなって。

ナガオカ:そうですね、その通りだと思います。

五十嵐:そこの段階のところまで想像して、それが判断できるかどうか、どこまで自分の想像しているものを現実に動かせるかっていうのが難しいですよね。

平沼:ナガオカさんに、何か質問ありますか?

五十嵐:デザインってなんですか?

ナガオカ:うちみたいな店はコミュニティ型のお店みたいな呼ばれ方をすることがありますけれども、例えば大阪店は大阪の土地の問題、ものづくりの人たちの問題を解決するためになんかする、そのことがデザインなんじゃないかと思うんですよね。だから、いろんな答えがあると思います。ロングライフはね、職人がつくりやすい形ってホントもうその通りだと思います。

平沼:プロダクトデザイナーとはどんな職業ですか。

五十嵐:私が今思うのは、生産段階でのプロセスをきちんと整備して、その成果物で人の生活を良い方向へ変えていける、つくり手も生活をしていける、ものの周辺にあるたくさんの関わりをつなぐ職業かなと思います。ものすごく分からないことだらけだと思います。色んなものをやろうとすればするほど、知らなくちゃいけないことは多いです。それを一本でやっている職人さんの方が既にいる中で、私がこういうことをしたいって言うのはとても恐れ多いことだと思うんです。ただ、その道をずっとやられてきた方にはない目線でものごとを見られる可能性があると思いますし、別の視点を持って見ると新しい何かが生まれると思っていたいです。かなわないんです、職人さん達には。その道のプロにはかなわないんですけど、ただ、やれることはあるんじゃないかと信じてます。

ナガオカ:職人さんになるより、研究者でいたい?

五十嵐:そうですね、もっと色んなことを見てみたいです。色んなジャンルの素材も見たいですし、ものづくりの現場も見たいし、とにかく今は色んなことを知りたいし見たいし体験したいです。



2014年 3月 30日(日)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション(予定)
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
五十嵐瞳 (いがらし・ひとみ)
1990年生まれ。2013年に多摩美術大学 美術学部 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻を卒業。LEXUS DESIGN AWARD 2013(第1回)ファイナリスト 石上純也氏メンタリング作品に入賞し、2013年ミラノデザインウィーク LEXUS会場展示にて作品を展示。2014年2月27日から松屋銀座にて「Designer's catalogue 2014」に展示予定。http://www.hitomiigarashi.com/




デザイナー編第 3回目は、安積朋子さんとナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは、建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの安積朋子さんに、作品の制作やデザインへの考え方についてお話しいただきました。

平沼:人とデザインの結びつきについてお聞かせください。

安積:私にとってデザインとは、、、。その空間の中にいる人の一番求めていることを陰ながらに、目立たないようにサポートするのがデザイナーの仕事かなと最近思っています。デザインがされていることに気づかないぐらいが一番いいかな、と。

ナガオカ:難しいですね。

安積:まさに、どうしたらデザインの存在を消せるのかを最近ずっとやっている感じで、本当に気づいてくれないようなものもやっています。機能を満たして、そこに普通に存在したものも便利なので、それがデザインされてこうなったんだって使っている人が気づかないような。そこまでいけたらすごく一番いい人とデザインの結びつきじゃないかなと私は思っています。

平沼:表現方法は変化してきましたか?また、これからどのように変わっていくのか教えてください。


安積:RCAでの学生時代は、自分が卒業してその業界に入るとすると、自分の立ち位置が全体のマップの中のどの辺りにあるのかな、とかそういうことを考えてデザイナーとしての個性だとか何が売りになるのかを必死に考えたわけですけど、パートナーシップ時代はどうやったら名前が売れるかっていうことを考えたと思います。まだ駆け出しですから、誰とどんな仕事をしてどこに伝えるかってことを中心に、キャラクターの見せ方を戦略的に考えていました。100%デザインロンドンが始まったのが94年で、デザイナーメーカーって言う呼び方で自主製造販売をしていたころです。その中でメーカーの悩みも体験し始めて、それからコンサルタントとして会社のためにデザインするようになった時に、学んだことがすごく活かされてクライアントが見つかるようになったと思います。今は本当にね、個性を見せなくてもいい時代です。裏にはちゃんとした機能を満たして、長く生きながらえて、作っている人達の技術とか想い、その文化がいろんな人に伝わるような、媒体というか、メディア的な立場になっている気がしますね。

ナガオカ:安積さんの経験値と年齢に若い人たちがいつかは到達するわけじゃないですか。安積さんでも、今現在の社会状況の中でやはりデザインは黒子になるべきだという結論をだしてるのは、今の社会状況にもっとも合致した答えですけど、私達がこれから名前を売らなきゃいけない状況だとしたら、どうしたら良いですか?

安積:どうしたらいいんですかね?私がどうやってここまで来たのかもいまいちよく分かっていなくて、ビジョンが大きくあるかっていうと、全然なくて、自転車操業のままシフトを続けて今はこんな感じで、、、。ぜんぜんアドバイスになっていませんけど。

ナガオカ:やっぱり今の若い人たちも、安積さんがやってきたようなことを、今の環境問題だとか原発問題だとかいろんな問題がある社会の中でやって、2、30年経ったら、存在を消すんだっていうのかなって思ったんです。

安積:わたしも、今の状況に影響されているのは間違いなくて、今もバブル期が続いていたら、もっとアーティスティックな欲求を満足させるものをバンバンつくっていたのかもしれないです。95年をデビュー時とすると、その当時のイギリスは、経済はすごく下辺だったんですね。だから自分のデザインをすぐにつくってくれる会社がなかったから、自分で作って売っただけです。自分で作るには、いろんな工房の人たちと会って、何ができて何ができないかっていうのを1つずつ学んでいく必要があって、その経験が結果的に、コンサルタントとして外部デザイナーがデザインを提供しますという立場としての売りになっている気がします。だから、今売りだそうとしてる方たちには、今のこの状況に対する答えの出し方が、今からの糧になっていくんじゃないかと思います。



2014年 3月 15日(土)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション(予定)
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
安積朋子 (あずみ・ともこ)
TNA Design Studio(ロンドン)主宰。家具、照明、インテリアデザイナー。京都市立芸術大学環境デザインを卒業後、東京での設計事務所勤務を経て渡英、Royal College of Artにて家具科修士を取得。1995 年にロンドンで始めたデザインユニット AZUMI を2005年に解消し、現スタジオを設立。展示会場や店舗のデザインと同時に、イギリスをはじめとするヨーロッパや日本の会社に家具や照明器具、ジュエリーなどのデザインを提供する。主な仕事に、英国最高裁判所のための家具(2009年)、Harrys of London靴店のインテリア、石巻工房のためのCarry Stool (2013年)などがある。2006年よりRoyal College of ArtのDesign Product科とInterior Design科にて客員講師。Victoria & Albert Museum、Geffrye Museumなどに作品が収蔵される。 http://www.tnadesignstudio.co.uk/




デザイナー編第 2回目は、佐野研二郎さんとナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは、建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの佐野研二郎さんに、制作の裏話やデザインへの姿勢についてお話しいただきました。

佐野:別に自慢しているのではなく、僕は作業がすごい早いんですよ。

ナガオカ:それは自慢ですね。

佐野:なんか思ったら、結構パーって作れちゃうんですよ。パーッじゃなく、パッ!ぐらいです。で、それを見て、一度なぜ面白いのかを言語化してさらにブラッシュアップする。全然面白くない場合もあるので、その時はすぐやめる。すごいなるべく早く作るのがけっこうポリシーで、作って確認していくんです。

ナガオカ:なるべく早く作るポリシー。

佐野:忘れちゃうんですよね、作らないと。なんか鮮度が鈍る感じがあるので。早くできない物は逆に駄目みたいな。複雑な物って作るのが時間かかるじゃないですか?

ナガオカ:それ駄目なんですね。

佐野:出来るだけ瞬間でできるくらいのものにしようというのがあります。

ナガオカ:やる前に、うーんって考えてこれは面白くないかもしんないって、シュミレーションしないで、とにかくまずやってみちゃう?


佐野:うーん、お風呂ですごい考えてます。お風呂は妄想タイムなんですよ。お風呂でこうなってこうなってこうなったら面白い、お湯をバシャバシャ!みたいな(笑)

ナガオカ:お風呂上がって寝て、朝出社してマックですか?それかお風呂上がってマックですか?

佐野:お風呂上がってmac book air、ですね。僕は朝起きるのがすごく早いんですよ。6時前に起きて、そこでこうパッパと作るんですよ。

ナガオカ:作るんだ。

佐野:作るんですよ。それで、スタバに行っても、画面を誰からもみえないようにして、イヤホンしてずーっとやっちゃうんですよ。それが至福の時(笑)

ナガオカ:とにかく形にする。

佐野:とにかく形にして、最初は手書きで。モレスキンに描いたりするんですけど、それをカシャって撮影してスタッフに送ったり、電車の中でそれを見てなんかつまんないなあ、みたいな。その作った物をこう色んな場所で確認してやっているんですよね。

ナガオカ:なるほどねー。

佐野:だから今事務所でやっているものも、画面を撮影して、その電車の中でまあ人に見られないようにちょこっと見て。場所が変わると見え方が変わるんですよね。あんま面白くないなとか、これはどう考えてもすごいものに違いないみたいなね。こう盛り上げて作ったりとか。

ナガオカ:僕ね、見させてもらってて、このキャンペーンのCMずっと見ていたいのに、これキャンペーンが終わったらどっかにいっちゃうなんて耐えられるかなって聞きたかったんですよ。

佐野:あぁ。でもやっぱり長く続くものを作りたいってのがすごくあるんですよね。やっぱもともと博報堂に入って広報キャンペーンやったときに、ものすごいレイアウトに時間かけてこだわったのに、新聞広告なら1日で終わりみたいなのあるじゃないですか。ものすごい寂しいなと思ってたんですよ。その時ににゃんまげってのを作ったときに、にゃんまげを1個作ると、それがキャラクターグッズみたいに残ったりとか。江戸ワンダーランドに名前が変わっても、にゃんまげがいたりとかね。なんか続くってことはね、ぼくもデザインのテーマとしてちょっとあるんですよね。

2014年 3月 8日(土)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション(予定)
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
佐野研二郎 (さの・けんじろう)
1972年東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。 博報堂を経てMR_DESIGN設立。 主な仕事にサントリー「南アルプスの天然水」「グリーンダカラ」 「BOSS」、トヨタ自動車「ReBORN」、ミツカン「と ろっ豆」、 TBS「ブーブ」、絵本「ふうせんいぬティニー」、日光江戸村 「ニャンまげ」、au「LISMO!」などがある。 オリジ ナルプロダクト「nico」はMoMA/ニューヨーク近代美 術館、コレット (パリ)、デザインミュージアム(ロンドン)、 森美術館、原美術館など世界各国で展開。受賞にONE SHOW DESIGN(NY) 金賞、日本パッケージデザイン大賞金賞、 ACCタレント賞(グリーンダカラちゃん)、みうらじゅん 賞(ニャ ンまげ)。 多摩美術大学統合デザイン学科教授。ロンドンD&AD2014審査員に招聘。www.mr-design.jp




デザイナー編第 1回目は、長嶋りかこさんとナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは、建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの長嶋りかこさんに、子供の頃のお話やこれからの活動のことをお話しいただきました。

平沼:どんな少女時代を過ごしていたのですか?

ナガオカ:ぬりえばかりやっていたとか、横にレタリングしてたりとか、そのようなことはしていましたか?

長嶋:はい。うちはモノが無かったので、例えば塗り絵をするにもまず塗り絵から作る。まず線画の絵を描くじゃないですか、その線画の隣に「塗ってね」って描いてから塗っていました。

ナガオカ:塗り絵からつくるって、やっぱりですか。一人塗り絵出版社ですよ。

長嶋:モノは買うものではなくて、自分でつくるものだと思っていました。だからリカちゃん人形とかもあの…

ナガオカ:自作ですか?!

長嶋:はい。昔リカちゃん人形のお家も売ってたじゃないですか。それの、段ボールハウスも作っていました。(笑)

ナガオカ:リカちゃんハウスじゃなくて、リカちゃん段ボールハウスだ。カッコ良さそう!面白いですね。

平沼:唐突ですけど、デザインを小さなものから、平面も立体も、ショップやられているので、見さしてもらってて、ずばりグラッフィックデザインとは?


長嶋:難しいです、逆に聞きたいくらいですよ、これ。でも、本当に普通のこと言うと、現状をちょっとでも良くしたいっていう行為だと思うんです。それはモノにおいても、人に対しても、世の中に対しても。

ナガオカ:なるほどね。

長嶋:どうしてもグラフィックは平面なんで、より良くしていくという行為が平面で完結してしまいがちですが、世の中にはその分野の価値観の中で終わる人と、もう少し社会的な人がいる。例えば坂本龍一さんみたいに自分の音楽が音楽の価値観の中だけではなく、自分は世の中をこう思っていてこうなってほしいと思っているってことを音とともに表現して活動として実行しているような人を尊敬しています。そういう人になるには、ものすごく人間力が必要だと思いますけど。

平沼:何かひとつ、人とデザインを結びつける手法についてお聞かせください。今見せてもらっていたスライドを見ていて、全てにおいて人との関係性があるので。建築は、人に使ってもらう為につくる建築と、人が入らなくてもつくれる建築があるんです。

長嶋:そうなんですか。

平沼:寺院とか、見て拝んでいくようなものだったりします。

ナガオカ:うん。難しい質問ですね。

長嶋:うん。人とデザインを結びつけるというよりは、人とその対象を結びつける間にデザインがあるのかもしれないですよね。人がその対象に近づくために、デザインで翻訳して、結びつく為のモノやコトをつくっている。本の装丁もそうですけど、例えばこの「愛国者の憂鬱」という本は坂本龍一さんと新右翼の鈴木邦男さんの対談なんですが、このタイトルと人名を太いゴシック体でドーンって書くと、言葉の意味と相まって本当に右翼の人しか読まないような狭い入り口になってしまうかもしれない。でも、少し細くて軽い書体にしたり、手書きを入れることによって、より受け取ってほしい人、この場合は若い人でしたが、その人への情報の伝わり方を、デザインで変換してあげられるんだと思います。

ナガオカ:この先どうなっていきたいですか?

長嶋:いちグラフィックデザイナーだとしても、より良くしていく行為が平面で完結していくんじゃなくて、企業のようにそれが「活動」になったら良いなって思っています。とはいえグラフィックが自分の中では基礎だと思っていて、たとえば文字詰めをするときに、文字と文字の間の関係性を作るだけでも、そのときにしている判断は、例えば空間のなかでのモノとモノとの関係性を作るときにしている判断に通じるものがある気がします。いろいろなことに応用できるくらい、平面で起こっていることにいろんなものが詰まっている気がするんです。



2014年 2月 23日(日)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション(予定)
D&DEPARTMENT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込 : 要
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より1階にて先着順で整理券を発行します。
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
長嶋りかこ (ながしま・りかこ)
1980年11月11日生まれ。グラフィックデザイナー。 2003年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業。 グラフィックデザインを基軸に、ブランディング、 パッケージデザイン、プロダクトデザイン、広告のアートディレクションなどを手がける傍ら 活動として自身のブランド「Human_Nature」や、 現代美術家の宮島達男氏らと行う「PEACE SHADOW PROJECT」がある。 最近の仕事にMercedes-Benz Fashion Week、 山口情報芸術センター10th記念コンサートのデザイン、 坂本龍一氏×鈴木邦男「愛国者の憂鬱」装丁など。 2月12日からBAOBAO ISSEY MIYAKE×Rikako Nagashima「FREE HAND BAG」が発売開始。




ファッション・テキスタイル デザイナー編第 4 回目は、matohuさんとD&DEPARTMENT を主宰されるデザイナー ナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは、D&DEPARTMENT OSAKA がオープンする時にリノベーションをされた建築家の平沼孝啓さん。
ゲストのmatohuさんに着想やいま感じられていることをお話しいただきました。

堀畑:最近、「日本の眼とは、遠くの完璧な美よりも、身近な自然や生き方の中に、美しさの水源を見つけること。」って感じるんですね。それは当たり前すぎて、通り過ぎてしまっている美しさであって、その眼は見ようとする人にだけ開かれ、発見しようとする人にだけ、そーっとささやきかける。普段見ているものでも、そこに美を見つける眼があれば、何か心に響いてくるんですよね。日本の美意識を1つの眼としてとらえたときに、その眼をスライドして、別の眼をカシャッと入れると、また見える風景が違う。そこに感じる美しさも違うと。その場合、見るのは遠くのことじゃなくて、自分の身の回りの足元の中に、そういう美しさが潜んでるんじゃないかな。そうであるからこそ、それは日本人だけじゃなくて、世界中の人が共感できるような、グローバルな可能性も持ってるんじゃないかなというふうに思ってます。

ナガオカ:うーん。すごいなぁ、もうちょっと早く知ればよかった。いわゆるファッション画みたいなものが存在するんですか?

堀畑:僕たち基本的にデザイン画を描かないんですよ。

平沼:あぁ、うん、何かそんな気配を…

ナガオカ:そんな気配を感じたんですよ

関口:ラフスケッチとかメモは毎回描きます。

堀畑:実際はデザイン画というのは役に立たないんですね。

ナガオカ:役に立たない?


関口:最初の絵の通りに作ると良いものはできないので、二人でどんどん変えていって…

堀畑:立体的に作るので、マネキンに布をかけてチョキチョキ切りながら、ピンを打って作っていくんですね。だから、ハサミの入れ方の角度ひとつで、全然違う服になるんですよ。そういう作業をするので、デザイン画っていうのは最初のためのドラフトであって、できたものは全然違うものになりますね。

ナガオカ:あぁ、なるほど。

平沼:突然ですが、ズバリ、ファッションデザインとは?

堀畑:ファッションっていう言葉は英語ですけど、「流行」って意味じゃないですか。僕たち、流行のデザイナーじゃないんですよね。服飾デザイナーだって自分たちで言っているんですが、服って、ただ単に「着るもの」と、「装うもの」があると思うんですよ。「着るもの」は、ただ暑さ寒さをしのぐものだったり、簡単に着れるもの。装うものっていうのは、着ることで心が変わったり、人の目線が変わったり、生き方が変わったりするようなものなんですよね。僕たちは、その装うための、本質的な服を作りたいという想いがあってやっています。

平沼:服飾デザイナーとしてどんなことに問題を感じられていますか。

堀畑:3.11以降、人の意識も変わってきたと思いますが、世の中に使い捨てのものが多いと思います。ファストファッションも流行してますし、もちろんそういうのもあっていいんですが、価値をじっくり温めてきたものを、自分の審美眼で選んで身に付けるっていうことが大事なんじゃないかなと思いますね。

関口:ファッションって華やかで軽い世界に思われちゃうんですけど、日本のファッションが成り立っているのって、物づくりに依るところがすごく大きいと思うんですよ。テキスタイルを作るところが、こんなにバラエティのある国はないですし、縫製もこんなに丁寧に作るところはない。ファッションって産業としてものすごく大きいんですけど、その底を今まで支えていた表に出てこない部分が、今だんだんなくなってきていて、それがなくなることでファッションの方も良さが減っていっちゃうと思うんですよね。

堀畑:植物でいえば上に花があって、一番先端で咲いている花がファッションデザインだとしたら、今だんだん根っことか葉っぱが先細りしていってるんですね。私たちも取引先がどんどんなくなっていって、そこの部分がどんどん痩せていっているのは非常に切実な問題だと思います。根や葉がなければ美しい花も無いわけです。

関口:ファッションデザインに関わっている人間としてそれをすごく感じています。それを一番発信できるのは、私たちなのかなと思っていて、何かできることがあるか、いま具体的に考えています。

ナガオカ:うーん…、消費の象徴的な意味合いの、ファッションショーという表現に最終的に落としながら、考えてらっしゃることは逆向きなわけですね。

関口:ファッションショーっていうのはひとつの広報なんですよね。やっぱり一枚の服を買っていただくっていうことに尽きますね。

堀畑:ファッションショーは表現のひとつの形で、僕たちはあれが頂点思ってないんですね。一番の頂点は、お客様とお話して買っていただいたり、お客様がその一着を着ていることで心から幸せになっていただけることですね。

2013年 4月 6日(土)
19:00 開場 19:30 開演 21:00 終了
 
D&DEPARTMENT PROJECT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)
※1 当日の受付は19時00分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。19時00分より先着順にて整理券を発行します。
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
matohu (まとう)
堀畑裕之と関口真希子による服飾デザイン・ブランド。 「日本の美意識が通底する新しい服の創造」をコンセプトに、2005年デビュー。 最初の5年間は「慶長の美」を大きなテーマに、織部・志野・かぶき者など、慶長年間(1596~1615年)の精神を服の造形に活かした大胆なコレクションを発表。 ’09年 毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を受賞。 ’11年表参道スパイラルと熊本市現代美術館で『matohu 慶長の美展』を開催。 現在は「日本の眼」をテーマに、固有の美意識を現代に生かす服作りをさらに先鋭的に展開している。 ‘12年 金沢21世紀美術館デザインギャラリーにて『matohu 日本の眼』展を開催。




ファッション・テキスタイル デザイナー編第 3 回目は、須藤玲子さんとD&DEPARTMENT を主宰されるデザイナー ナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは、D&DEPARTMENT OSAKA がオープンする時にリノベーションをされた建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの須藤玲子さんに布作りやその姿勢についてお話しいただきました。

平沼:テキスタイルにおいての過去と、現在、これからについてお聞かせください。

須藤:自分が布作りをやってきて、反省もあるんだけれど…、特に、80年代から90年代にハイブリットな時代になって、テキスタイルもハイブリットになったんですよ。私も90年代は、例えばポリエステルに綿を入れるとか、ポリエステルにシルクを入れるとか、アクロバティックに色んな物をミックスさせて、ハイブリットの多機能でってのをガンガンやってきました。ただ、ここにきて、やっぱりそれはまずいなと。

平沼:なるほど。聞きたい聞きたい。

須藤:石油は2050年には枯れると言われているわけで、原油がなくなったらポリエステルなんかできなくなる。テキスタイル製品の6割は原油由来なんですよ。2003年かな、TEIJINがポリエステル、東レはナイロンの完全ケミカルリサイクルを世界に向けて発表したんですね。もう今これだけ使ってる、でも原油を使わなくても、世の中にこれだけある訳だ、それを全部回収すれば回るじゃないって。

でも、ポリエステルに綿なんか混ぜていたらリサイクルできないじゃない。お洋服作るときにも、ポリエステルのお洋服にはポリエステルのボタン、刺繍やジップを付けようよ。そうすれば全部ケミカルリサイクルできて、問題なくリサイクルできるわけ。
90年代につくって、美術館にあるものもあるけども、時代を象徴する為にそういう物は残しとく。それで、それがどうなっていくのか見ていかなくちゃいけない。
私達素材を作っている人間は少しずつですけど…、例えばポリエステルの紙を作っています。紙をポリエステルにすれば100%ポリエステルの紙の布ができるし、ということを少しずつ。これも、リサイクルと同じように、全てが理想的にはいかないのよね。やっぱりこれ欲しいよってのもあるから、ピュアな形ではいけないところも…。でも、5年後10年後には完璧にしたいなと思っているんですよね。

ナガオカ:最初の、漁師の服の話を聞いて、あの辺が須藤さんのきっかけになってるとしたら、かなり長い畝が最初からあったんですよね? 実際に「布」の仕事をされる時のそのスタート地点からが、すごくスパンの長いものであったが為に、須藤さんみたいな仕事が成されてきたんだな、と思ったんですけどね。

須藤:割と早い時点、83年84年辺りから、「布」の布作りの中にそういう考え方はあったんでしょうね。それが枝分かれして、いろんなモノが出来ているっていう感じですかねぇ。


平沼
:皆さんに最後に聞いているのですが、テキスタイルデザイナーってどんな職業ですか?

須藤:テキスタイルデザイナーはテキスタイルをデザインするって言っちゃったらだめだよね。でも、テキスタイルってやっぱり素材なので、よく言われるのは、「何かのために布をデザインしてますか?」って聞かれるんですよ。例えばファッションのため、建築のため。実は私はそういう意識を持ったことがなくて、「布」のデザイナーにもいつも言っているのは、「何かのためにデザインするのではなくて、その何かを作ろうとしている人たちがドキドキする、動くような素材を作りましょうよ」と。そういうものを作るのがテキスタイルデザイナーなんじゃないかなぁと思っていますね。

2013年 2月 28日(木)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション(予定)
D&DEPARTMENT PROJECT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より先着順にて整理券を発行します。
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。

須藤 玲子(すどう・れいこ) テキスタイルデザイナー
茨城生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科デキスタイル研究室助 手を経て、株式会社「布」の設立に参加。現在取締役デザインディレクタ ー。東京造形大学教授。毎日デザイン賞、ロスコー賞,JID部門賞等受賞。 英国UCA芸術大学より名誉修士号授与。日本の伝統的な染織技術から現代 の先端技術までを駆使し、新しいデキスタイルづくりをおこなう。作品は 内外で高い評価を得ており、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美 術館、ボストン美術館、ビクトリア&アルバート美術館、東京国立近代美 術館等に永久保存されている。 最近の代表作にマンダリンオリエンタル東 京のテキスタイルデザインがある。





ファッション・テキスタイル デザイナー編第 2 回目は、皆川明さんとD&DEPARTMENT を主宰されるデザイナー ナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは、D&DEPARTMENT OSAKA がオープンする時に建物のリノベーションをされた建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの皆川明さんに作品や今、感じていることをお話しいただきました。

皆川:家具、それはやっぱり祖父母の影響ですね。祖父母が家具屋をして、作ってもいたんです。なので、そういうのも興味深いというか。

平沼:で、2005年に安藤洋子さんの舞台衣装をやられている。

皆川:はい。フォーサイス・カンパニーの、フォーサイスの下でディレクターをしている洋子さんは、高校の1コ上で、陸上部の先輩の親友だったんで、仲が良かったんですよね。友人で文化出身のコンテンポラリーダンサーがいるんですけど、見に行ったら安藤洋子さんとの2人での舞台だったんですね。安藤洋子さんを見に行ったんじゃないんですけど、終わった後に楽屋に行って。バトミントン部だったけど、踊ってんだって。で、僕も陸上部だったけど、洋服作ってんだよなんて言って(笑)

ナガオカ:そんな近くに、なかなかそんな人いませんよ。

皆川:それで何年かしたら、洋子さんがそのフォーサイス・カンパニーに呼ばれて行ったんで、それでフォーサイス・カンパニーともお付き合いが始まって。最初のパリコレはランウェイやりたくなかったんです。舞台の上をこうやって歩く、あれじゃない方が良いなと思って、フォーサイスのメンバーに何人か来てもらって。どちらかというと、僕らの服を着てもらって、ダンスを見てもらおうと思ってやったんです。そんなことをやったりした後に、舞台衣装を作ったりとかという流れになったんです。

皆川:この画像はフォーサイスのメンバーなんですけど、壁に自分が絵を描いて、それにこうダンサーが即興で踊ってくっていうようなものをやったんですよね。これはまた違うシーズンの、僕らの展示会場でフォトシューティングをしたんですけど。これもどちらかというとランウェイというよりは舞台みたいなところを作って、そこにモデルがパーッと出てきて、ていうのをやったんですけどね。

ナガオカ:うん…。なんか、僕が知っているミナペルホネンとは違うぞっていうか。

皆川:そうですね。

ナガオカ:ふーん。なんか感覚としては何をしている感じなんですか? 服を作ろうとしているのか、テキスタイルを作ろうとしているのか、なんかこう現象としてなんかそういう…

皆川:基本的には、服に向かってくテキスタイルです。本当に服のことを考えて図案を描いてますね。

ナガオカ:じゃあもう、例えばイスの張地のことだったら、もう素直にそこに向かって?

皆川:はい、そうです。物性の強度とか、スケールとかもやっぱり違うんで。洋服の場合だと図案を四角の中に描きますけど、ここに前身頃の型紙を置くようなとか、ここに袖が来るようなみたいに構図を作ってくんで。四角い絵の中の構図というよりは、そこに型紙を置く前提で図案を描く。

ナガオカ:なるほど。

平沼:ファッションデザイナーとして、どんなことに問題を?

 

皆川:僕の立場、ファッションでいうと、ファッション産業に興味があって。製造の環境も含めて1回リセットしたいんですよね。どの分野でもそうですけど、このままだと作る場所が無くなっちゃうんで。デザイナーが着る人だけじゃなくて作る人に対してもケアする、作る場所を残すためにどうするかっていうことが今一番気になりますね。それを活性化しようと思うと、いいデザインじゃないと結局着てもらえないから成立しないし、もちろんそのデザインは、着る人のために向かっていかなきゃいけないんですけど。

ナガオカ:それって成立するもんですか?

皆川:僕もどうしたら成立するかなって考えた結果、どのくらいその材料を生かすかっていうことに尽きるというか。ファッション産業、作る側がうまく回らない理由っていうのは、価格が適正にならない、生地を作ってもアパレルが生地値を値引きしたりとか、対価が正当に払われないということ。でも一方ではその生地を結構無駄にしているわけです。そのバランスを変えれば工場は成立するんで、青山にピースっていう端切れを利用した店を作ったり、ということにしたんですね。

ナガオカ:なかなかね、デザイナーやっていながら産地に行って、その作られたものの有効な利用をして、それから売って。ファッションのサイクルの中でシーズンとかコレクションとかを気にしながら、そういう所にもちゃんと答えていく。全部成立させるのって大変ですよね。

皆川:そうですね。でもそこまで、やるべきかなと。デザイナーが1つのプロダクトの形や価値を作っていくだけじゃなくて、その製造工程も見てかないと、上手くいかないかなっていうのは、たぶん一緒ですよね。

平沼:一緒です。
ナガオカ:一緒だなって今思いました。

2013年 1月 11日(金)
18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション(予定)
D&DEPARTMENT PROJECT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円   |   定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)   |   申込
※1 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2 当日のご参加も若干名様まで可能としております。18時30分より先着順にて整理券を発行します。
※3 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。

皆川 明(みながわ・あきら) ファッションデザイナー
minä perhonen デザイナー
1967年生まれ。1995年に自身のファッションブランド「minä(2003年よりminä perhonen)」を設立。オリジナルデザインの生地による服作りを進め、国内外の生地産地と連携して素材や技術の開発に注力する。デンマークkvadrat社、英LIBERTY社をはじめとするテキスタイルメーカーにもデザインを提供。2006年「毎日ファッション大賞」大賞を受賞。近年は家具やうつわなどの生活デザインまた、青森県立美術館、東京スカイツリー®のユニフォームのデザインも手がける。2009年10月にはオランダAudax Textielmuseum Tilburgにてデザイン展が、2010年9月には東京・青山のスパイラルガーデンにてミナ ペルホネン展覧会「進行中」が開催された。ブランド最新刊に書籍『minä perhonen?』(ビー・エヌ・エヌ新社)がある。





第 1 回目は、ファッションデザイナーの菱沼良樹さんと、D&DEPARTMENT を主宰されるデザイナー ナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは、D&DEPARTMENT OSAKA がオープンする時に建物のリノベーションをされた建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの菱沼良樹さんに作品や今、感じていることをお話しいただきました。また、トークの終了後は懇親会を恒例企画として行いました。

ファッション・テキスタイル デザイナー編 第1回目となる4月20日も、たくさんのお客様にお越しいただきました。 ゲストの菱沼良樹さんの学生時代のお話や、作品についてお話しいただきました。

平沼孝啓:ファッションデザイナーのひとって大きな母体をもちながらやられている方が多くて、相応の経済効果だったり…

菱沼良樹:そうですよね。求められますよね。意識しなかったんだけど、なんかのきっかけで売れちゃうんですよね。服って当っちゃうことがあるんですよ。なんでこんなに売れちゃうんだろうみたいな。お金がぐわーっと入ってくるわけですよね。するとその辺から狂い出すというか。いいのかもしれないけれども。ビジネスになってしまうわけですよね。いろんな人が参入してきたり、組み立てが段々かわっていくんですよね。最初は一人で好きにやっていたものが、組織化していくというか。どんどん売れる機械化していくというか。ファッションてみんなそういうところがあるんじゃないかと思うんですよね。それを切り離してやるということをもっと慎重に考えなければならないと思うんですよね。そういう時代に差し掛かっているんじゃないかと思うんですね。それを今まで売れ売れ、最後は自分のブランド売って一丁上がりみたいなのがあるじゃないですか。常にお金が優先しているところと、ファッションというのが物欲の極致で、虚栄心を満足させたり、物だけの人間をつくっていったということもあると思うんですよね。それが21世紀に合わなくなったということだと思うんですよね。それに気づかなきゃならない。安くするのが解決になっているとは思わないですよね。今は安いものが売れているじゃないですか。それがファッションのシンボルになっているけれども、あれはファッションとは関係ない部分じゃないかと僕は思ってますけどね。

平沼孝啓:これ、着れない服っていうコンセプトですよね。

菱沼良樹:これ4年くらい前でしたっけ、パリのオペラ座なんですけど…

ナガオカケンメイ:ん?CGじゃないんですか?

菱沼良樹:リアルです。

ナガオカケンメイ:すごいな…(笑) 現実にやったんですね。

菱沼良樹:現実にパリのオペラ座借りたんです。このとき興味あったのは誰も着れない服。(笑)誰も着れないからファッションショーではなく、それをインスタレーションみたいなかたちでやりたかったんですよ。女性像が大事だとおもって、服と同時にマネキンというか、女の子のことをずっと考えていたんですよね。どういう感じにしようかと。天野喜孝さんってガッチャマンとかファイナルファンタジーの人、と会う機会があって。むちゃくちゃ話が合ってしまって、いろんな話を延々していて、女の子を一緒につくろうと。それでこのプロジェクトが俄然リアリティを帯びてきたと。イブって名づけたんですけど、宇宙からやってきた女の子のコンセプトで。この女の子をつくったのが始まりなんですよ。天野さん経由でスポンサーがついて、それでこの夢みたいなふざけた話が現実化したんです。

ナガオカケンメイ:すごい…

菱沼良樹:どうせだからパリのオペラ座と清水寺でやろうみたいな 。

ナガオカケンメイ:…(笑) どこが共通してるんですかね…

菱沼良樹:ある意味で西洋の極致と東洋の極致のような。これバーティカルクローズって名づけたんですけど、普通、服って体に対して水平についてるじゃない。全く逆で、布が体に立ってる状態の服をつくろうというコンセプトなんですよ。布が短冊状に立っているんです。だいたい一着の服2,000万円なんですよ。0.5mmずつ大きくなったり小さくなったりして形をつくっているんです。

平沼孝啓:そのころ菱沼さんのところに遊びにいくと、つくってる人たちがバタバタ倒れていて…

菱沼良樹:みんなやめていったというか…。型紙が2,000枚くらいあるわけです(笑) レーザーカットで裁断されているんですね。横に糸が通っているんですね、縫ってないんです。糸を5か所くらいで通していくだけでつくれちゃう簡単な服なんです。

ナガオカケンメイ:簡単…(笑)

菱沼良樹:でも、1から2,000まで全部順番に通していかなければならない。番号ついているんだけど、間違える人いるんですね。それも500くらいやらないと間違えてるかどうかわかんない(笑)

ナガオカケンメイ:それは倒れるわ(笑)

菱沼良樹:結局モデルは20人つくったんですけど、裸なのはできなかったと(笑)

会場:(笑)
2012年 4月 20日(金) 18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション
D&DEPARTMENT PROJECT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円 (懇親会・参加費共)  |  定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)  |  申込 不要
※1: 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2: 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
菱沼良樹(ひしぬま・よしき) ファッションデザイナー
ファッションデザイナー。1958年 仙台市生まれ。三宅デザイン事務所を経て、80年フリーランスデザイナーとなる。83年 第1回毎日ファッション大賞 新人賞受賞。 87年 オペラ「魔笛」(北京公演、国際音楽芸術家協会主催)で衣装を担当。90年 「国際花と緑の博覧会」の国際陳列間の庭を飾るシンボルモニュメント『生命樹』をデザインする。
92年 ヨシキヒシヌマ ブランド設立と同時に、パリ・コレクションをスタートする。96年 毎日ファッション大賞受賞。オランダ・ハーグのジェーメンテミュージアムにて「ヨシキヒシヌマ展」を開催。同国、ネザーランドダンスシアターヨーロッパ公演「アルキンボルド・2000」バレエ衣装のコスチュームデザインを手掛る。
04年 パリ・オペラ座にて“La Septime Lune”三島由紀夫の「近代能・斑女を基にした新作バレエ」の衣装デザインを担当。05年 アクシスギャラリーにて、3Dニット展を開催する。09年 ドイツ、ミュンヘンバイエルン国立劇場“ZOLVOGEL”バレエの衣装デザイン。パリ・オペラ座、京都・清水寺にて「天野喜孝、菱沼良樹&EVE展」を開催。12年 パリにて“YOSHIKI HISHINUMA COUTURE”、オーガニックリネンとコットンを使用したオーガニッククチュールを世界で初めて発表した。
www.yoshikihishinuma.co.jp/




第 4 回目は、美術家の束芋さんと、D&DEPARTMENT を主宰されるデザイナー ナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは、D&DEPARTMENT OSAKA がオープンする時に建物のリノベーションをされた建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの束芋さんの作品や活動を中心に、今、感じていることをお話しいただきました。また、トークの終了後は懇親会を恒例企画として行いました。

第4 回目となる2月24日も、たくさんのお客様にお越しいただきました。 ゲストの束芋さんの学生時代のお話や日々の生活、制作することと社会との関係性についてお話いただきました。

平沼孝啓 どういうふうに見てもらいたいですか? 例えば今の作品であったり…

ナガオカ
ケンメイ

僕はさっき見た作品とか、黒沢映画のようなおどろおどろしい、何か強いメッセージを伝えたいんだけど、直接的にはわからないような。日本人の奥ゆかしさというか、奥に秘めたようなものを全然違うもので表現してるように見えたんですけど…、上手く説明できない。 上手く説明できないから、今日は直接聞いてみたいと思っていたんですけど、全然わからないんですよ。にこにこしてるし。(笑)

束芋 わからないでいいと思うんですよ。わからないということが一つの答え
  だと思っていて、わかってもらおうと思ってつくっているわけじゃないんで。
私が意識してきたのは、なるべく作品をきれいにからっぽにしておくんです。料理をつくるひとと器があるとして、私は器づくりをしていると思っていて。器の中に盛られる料理は、鑑賞者がその作品をみたときに、自分の体験として盛り付けてもらって、でそれを食べてもらう、という感じがあって…。

ナガオカ
ケンメイ
うん。うん。
束芋

なので、今料理をつくる気にならない人もいるだろうし、器だけで眺めているのがいいという人もいるだろうし、それはそれぞれで。でも自分の体験が、いつか、必ずそこに盛られるんじゃないかな、と思っています。

ナガオカ
ケンメイ
うん。うん。なるほど。
平沼孝啓 これからどんな作品をつくりたいと思っていますか?

束芋 美術作品を前にしたときに、私も前はそうだったんですけど、それを描いた人はどういうつもりでそれを描いたのかと一生懸命考える人が多いんじゃないかなと思うんです。
でも私は、私の作品を前にしてくれた人には、自分とこの作品はどういう関係なのか、単純にそこにできあがる関係を考えて感じてもらいたいなと思っていて。
私がどうであれ、その作品はそこにあるわけだから、その作品が自分にとってどうなのか、自分自身がどう感じているのかということを感じてもらえる場をつくりたいなと思っています。
2012年 2月 24日(金) 18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション
D&DEPARTMENT PROJECT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円 (懇親会・参加費共)  |  定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)  |  申込 不要
※1: 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2: 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
束芋(たばいも) 現代美術家
1975年兵庫県生まれ。1999年、京都造形芸術大学卒業制作として発表したアニメーションを用いたインスタレーション作品「にっぽんの台所」がキリン・コンテンポラリー・アワード最優秀作品賞受賞。以後2001年第1回横浜トリエンナーレ、02年サンパウロ・ビエンナーレ、06年、シドニー・ビエンナーレ等数々の国際展に出品。主な個展に「ヨロヨロン」(2006/原美術館)「断面の世代」(2009/横浜美術館、2010/国立国際美術館)。2011年ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家へ選出され、新作「てれこスープ」(2011)を日本館で発表。長野県在住。



第3 回目は、美術家のヤノベケンジさんと、D&DEPARTMENT を主宰されるデザイナー ナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めたのは、D&DEPARTMENT OSAKA がオープンする時に建物のリノベーションをされた建築家の平沼孝啓さん。
ゲストのヤノベさんの作品や活動を中心に、今、感じていることをお話しいただきました。また、トークの終了後は懇親会を恒例企画として行いました。

第3 回目となる12月16日も、たくさんのお客様にお越しいただきました。
ゲストのヤノベさんの制作に向かう考え方や、東日本大震災が起こったあと、日々感じている想いについて伺いました。また、第1 回目のゲスト 名和晃平さんにもお越しいただき、芸大の先輩でもあるヤノベさんへのコメントをいただきました。


平沼孝啓 すごく単純な質問をしてもいいですか。今年、福島原発の事故があってからは、みなさん身近に感じられていますけど、正直、ニュースで知っているチェルノブイリは怖いところというイメージがあります。現地に行くことには躊躇しなかったのですか。
ヤノベ
ケンジ

躊躇することはありませんでした、自分が表現者であって、何かものをつくったり、表現することによって自分の存在意義を感じたり、自分自身の中にある可能性みたいなものを開いていくことに対しては、ものすごく執着心があったのでしょうね。自分の中のイマジネーションが枯渇することの方が、何よりも怖いのです。お金がなくなったり、生命の危機を脅かすよりも、もっと存在意義を脅かされるものだと思うので、それをもし見つけられるのだとしたら、できることに関しては何でも挑戦したいと思っていました。

だから作品の規模がどんどん大きくなったり、つくるときにはかなり危険なことをしているんですけど、そんなことよりも新しい概念や可能性を発見したいと思ってしまう気持ちの方が強いのでしょうね。
平沼孝啓 この先、どんな作品をつくりたいですか。
ナガオカ
ケンメイ
あっ、それ、僕も興味あります!
ヤノベ
ケンジ

興味ありますよね。どんな作品つくったらいいと思いますか?(笑)

ナガオカ
ケンメイ
でも何か、体当たりものですよね。
ヤノベ
ケンジ
そんなことはないと思いますけど。(笑)でも、人間の生きる姿勢としては、体当たりでいかないと、とは思っています。
平沼孝啓 【画像】これは新作ですか?
ヤノベ
ケンジ

この「Sun Child」は、震災後に初めてつくった作品です。だから、ものすごく分かりやすい作品をつくらないといけないと思って、つくりました。ただ単純に「こども」で、男の子か女の子かわからない。怪我をしているけど、たくましく、防護服を脱いでも生きていけて、手には希望の太陽を持っています。この作品を、岡本太郎さんが長らく住み、アトリエにもして

  いた岡本太郎記念館というところで、岡本太郎生誕100周年記念の最後の展覧会「太陽の子 太郎の子」で展示しています。
これ実は引用している作品があるんですけど何かわかりますか?たぶん誰でも知っていると思いますよ。
ナガオカ
ケンメイ
会場の方どなたかご存知ですか?
ヤノベ
ケンジ
そう、その通り。ミケランジェロのダビデ像です。イタリア・ルネサンスの名作ですね。ルネサンスというのは、ペストが流行して、イタリア国民が大量死した後に起こった芸術運動です。いわゆる再生、復興を意味するリバイバルの語源にあたるのがルネッサンスですよね。その代表作であるミケランジェロのダビデ像というのは、強敵・ゴリアテに立ち向かう少年ダビデの姿を表しているのですけど、危機的な状況に立ち向かう当時の市民を象徴するものだという解釈がなされるようになって、それが今の日本の状況とすごく重なっていているように感じました。今、美術家として、人々の心の中に踏み出す勇気を与えるようなものをつくらなければ、また僕自身がそういうものを見たい、世の中にあってほしいと思いながらつくった作品です。そういう意味では、今の状況、今の時代にしかつくれない作品だと思っています。
2011年12月16日(金) 18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション
D&DEPARTMENT PROJECT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円 (懇親会・参加費共)  |  定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)  |  申込 不要
※1: 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2: 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
Text by OPENERS
12月16日(金)に開催する連続トークイベント第3弾では、本年、岡本太郎記念館にて企画展を開催するなど、大阪を拠点に全国で活躍中の現代美術作家 ヤノベケンジさんと、D&DEPARTMENTを主宰するデザイナー ナガオカケンメイさんという豪華ゲストによる対談を実施。モデレーターを務めるのは、『D&DEPARTMENT OSAKA』オープンのさいに建物のリノベーションを手がけた建築家の平沼孝啓さん。ゲストのヤノベさんの作品や活動を中心に、それぞれが“今”感じていることを語ります。
トーク終了後は恒例の懇親会も開催。参加者同士が楽しく交流できる会になればと思っています。ぜひお誘い合わせのうえ、気軽に参加ください!
ヤノベケンジ(やのべ・けんじ) 現代美術作家
1965年大阪府生まれ。 1990年のデビュー以降「サヴァイヴァル」をテーマに,終末の未来を生き抜くための機能的作品を制作.1997年より自作の放射線感知服を着て,原発事故後のチェルノブイリなどを訪問する「アトムスーツ・プロジェクト」を開始。01年より「リヴァイヴァル(再生)」へテーマを拡大,国内外で精力的に発表を続けている。 www.yanobe.com/ 



第2 回目は、美術家の高嶺格さんと、D&DEPARTMENT を主宰されるデザイナー ナガオカケンメイさんの対談を行いました。モデレーターを務めるのは、D&DEPARTMENT OSAKA がオープンする時に建物のリノベーションをされた建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの高嶺格さんの作品や活動を中心に、今、感じていることをお話しいただきました。また、トークの終了後は懇親会を恒例企画として行いました。
第2 回目となる10月28日も、たくさんのお客様にお越しいただきました。
ゲストの高嶺さんの制作に向かう考え方や、日々感じている想いについて伺いました。途中、第1 回目のゲスト 名和晃平さんが登場するサプライズもありました。


ナガオカ
ケンメイ
名和さんから見た高嶺さんは、どういう存在ですか。
名和晃平

僕、高嶺さんと同じ京都市立芸術大学に通っていたんですけど、大学の先生にソーラーカーをつくっている人がいたんです。当時は「ソーラーカーなんて」って言われる存在だったんですけど、その先生は、ずっとエネルギー問題を訴え続けていて、けっきょくそのソーラーカーは鈴鹿で優勝して、アメリカまで行ったんです。それがいま、ソーラーカーってすごく必要とされるようになっていて。アーティストが、10年も20年も前に、一人で言い続けていたことで社会が変わる。きっとみんなそういう可能性を信じてやっていて、高嶺さんがやられていた「スーパーキャパシターズ展」というのはまさにそういうことだと思うんです。

ナガオカ
ケンメイ
素晴らしい解説によって、さっきまでモヤモヤしていたところが、わかってきました。
平沼孝啓 高嶺さん、合っていますか?
高嶺格 あ、合ってます。そうです。
ナガオカ
ケンメイ
きっと、高嶺さんはあまのじゃくなんです。あまのじゃくだから、誰かに頼まれて行って、その状況をみて、主催者の影の目論見を察して、バカヤローと思って、その反対するパワーでアートをつくる。どうですか、半分くらい合っていますか?
高嶺格

あ、合ってます。そうですそうです。

名和晃平 僕、高嶺さんの作品から、アンチテーゼを感じることが多いのですけど、やっぱりいま社会に対して怒っていますか?
高嶺格 はい、怒ってます。常に怒り続けています。最近は「怒りのガーデンニング」っていう展覧会をしました。
名和晃平 その怒る対象は、いろいろあると思うんですけど、どういう対象ですか。何かを変えたいと思ってるんですか?
高嶺格 変えたいと思いますね。具体的ではないですけど、すごい変えたいと思ってます。
名和晃平 現状に対して怒ってるんですか。
高嶺格 例えば家の周りの景観ひとつとっても、均一化していく様子に毎日僕は怒ってます。でも、それに対して僕ができることっていったら、青森でツリーハウスつくったりとかね。
平沼孝啓 美術家とはどういう職業ですか?
高嶺格 美術家はね、すごくいいです。僕、いまの仕事とか、自分のシチュエーションとか、すごく気に入っています。美術家は、いい職業です。
2011年10月28日(金) 18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション
D&DEPARTMENT PROJECT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円 (懇親会・参加費共)  |  定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)  |  申込 不要
※1: 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2: 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
Text by OPENERS
10月28日に開催される連続トークイベント第2弾では、本年、横浜美術館で大規模な個展を開催するなど、活躍中のアーティスト 高嶺 格さんと、D&DEPARTMENTを主宰するデザイナー ナガオカケンメイさんという豪華ゲストによる対談を実施。モデレーターを務めるのは、『D&DEPARTMENT OSAKA』がオープンするさいに建物のリノベーションを手がけた建築家の平沼孝啓さん。ゲストの高嶺さんの作品や活動を中心に、前回同様「シェア」をテーマにそれぞれが“今”感じていることを語ります。
高嶺格(たかみね・ただす) 美術家
1968年鹿児島生まれ、滋賀県在住。
京都市立芸術大学工芸科漆工専攻卒、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー修了。
パフォーマンス、ビデオ、インスタレーションなど多様な表現を行っている美術作家である。アメリカ帝国主義、身体障害者の性、在日外国人などの社会問題を扱った作品、また移民労働者を取り上げた作品などで知られる。
1993年から1997年にかけて、パフォーマーとしてダムタイプで活動したほか、ダンスやオペラ作品における舞台美術、音楽家の大友良英とのコラボレーションなど他ジャンルとの共同制作も数多い。近年は自らが演出を手がける舞台作品を発表し、演出家としても活動する。
第50回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2003)、釜山ビエンナーレ(2004)、横浜トリエンナーレ(2005)、 あいちトリエンナーレ(2010)など、数々の国際展/グループ展に出品している。
近年、建築に関係する作品をいくつか発表しており、バンコクでの「Twist & Shout」展(2009)において、チェンマイで土嚢建築を使ったレジデンスを運営するOng氏とコラボレーションを行ったほか、金沢21世紀美術館でのプロジェクト「Good House, Nice Body 〜いい家・よい体」(2010)では建築家の渡辺菊眞氏と共同制作、同年の青森国際芸術センターでの滞在制作では、赤松の根が中空に吊り下がったツリーハウスを制作した。



第1 回目は、現在、東京都現代美術館で展覧会を開催中のアーティスト 名和晃平さんと、D&DEPARTMENT を主宰されるデザイナー ナガオカケンメイさんの対談を行います。モデレーターを務めるのは、D&DEPARTMENT OSAKA がオープンする時に建物のリノベーションをされた建築家の平沼孝啓さん。
ゲストの名和晃平さんの作品や活動を中心に、「シェア」というキーワードをもとに、今、感じていることをお話しいただきました。また、トークの終了後は懇親会を恒例企画として行いました。
第1 回目となる6月24日は、定員を大きく上回る121 名のお客様にお越しいただきました。
ゲストの名和さんの美術に対する考え方や、名和さんがディレクターを務めるクリエイティブプラットフォーム「SANDWICH」など、その活動について伺いました。


平沼孝啓 そもそもなぜ美術家になろうと思ったんですか?
名和晃平

子供の頃から工作や絵が好きで、ずっと何かをつくっていました。それがいまも止まってないかんじです。
もともと現代美術はあまり好きじゃなかったんですが、大学院のときに2ヶ月かけてヨーロッパを旅したんです。そのとき、現代美術の背景に 、古くから脈々と受け継いできた歴史があることを知って、おもしろいと思うようになりました。

平沼孝啓 名和さんの代表作「PixCell(ピクセル)」について教えてください。
名和晃平 僕はインターネットで検索したモチーフをスタジオに取り寄せて、ピクセルという彫刻に置き換えてます。表面に付いてるのはクリスタルガラスの球体で、この球体を通してしか中が見れなくなっています。
  現代は、インターネットの画面を見て、その中にある触れることもできない物を買ったりしますよね。ピクセルはそういう物と自分の距離感をあらわしています。
ナガオカ
ケンメイ
名和さんがディレクターを務められているクリエイティブプラットフォーム「SANDWICH」というのは、どういう場所なんですか?
名和晃平 もともとサンドイッチ工場だった建物をリノベーションしてスタジオにする計画だったんですが、いろんな人にリノベーションの相談をしているうちに、だんだん人が集まるようになってきて、みんながここの場所を気に入ってきたんです。それだったら建築家とかデザイナーっていうそれぞれの立場を抜きにして、おもしろいことはおもしろいって言い合えるような場所にしていこうということになったんです。
ナガオカ
ケンメイ

名和さんはSANDWICHのアーティストとしての側面と、ディレクターとしての側面をお持ちですが、感覚的にはどう仕分けられてるんですか?

名和晃平 それぞれの立場を考える必要はあると思っていますが、あまり分けてはいないです。
  ただ、一般企業の方とお仕事することもあるので、社会的な感覚も必要ですし、何をやっても許される自由度の高い非社会的な雰囲気も保ちたい。いつでも社会から一歩、出たり入ったりできるような精神状態につくっておきたいと思っています。
ナガオカ
ケンメイ
名和さんのマネージメント的な感覚がそれを可能にしているんでしょうね。なかなか普通はそんなことできないですよ。
平沼孝啓 美術には社会の中でどんな役割があると考えていますか?
名和晃平 社会の価値基準みたいな幅があるとしたら、そこから全然違うところに飛び出した人が、戻ってきて伝えてくれることってあると思います。例えば夢の世界や狂気の世界で生きている人というのは、社会の標準仕様の中では危ない人と言われたりしますが、美術や彫刻の世界では、精神的にそこまでダイブしてもOKなんです。勇気を持ってダイブし続けて、ギリギリのところで戻ってきてその収穫を見せる。それが美術の役割かなと思います。
 
 
2011年6月24日(金) 18:30 開場 19:00 開演 20:30 終了
20:30 - 21:30 レセプション
D&DEPARTMENT PROJECT OSAKA 4F 大阪市西区南堀江2-9-14 Tel. 06-4391-2090
入場 1,000円 (懇親会・参加費共)  |  定員 60名 (当日開場にて先着順座席選択)  |  申込 不要
※1: 当日の受付は18時30分より先着順にて開始いたします。お店入り口・向かって左側の階段より、4階まで直接お越しください。
また、席に限りがあり、立見になる場合がございます。どうぞお早めにご来場ください。
※2: 開始時間に遅れられた場合、満員に達した場合、来場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
Text by OPENERS
アートと建築、デザインの接点 − 6月24日の第1回目は、現在、東京都現代美術館で展覧会「シンセシス」を開催中のアーティスト 名和晃平氏と、D&DEPARTMENT を率いるデザイナー ナガオカケンメイ氏による対談。
名和氏は、ビーズやプリズムなどがちりばめられた鹿のオブジェなどの作品で知られる。現在アートとデザインの世界で活躍する2人とともに、D&DEPARTMENT PROJECT OSAKA のリノベーションをてがけた建築家で、名和氏・ナガオカ氏とも親交も深い平沼孝啓氏がモデレーターとして登壇する。
具体的なテーマは当日までのお楽しみだが、ゲストの名和晃平氏の作品や活動の"やり方"を中心に、アートや建築、デザインについて大いに語られる予定。
トークの終了後は懇親会がおこなわれるので、アート、デザイン、建築界の横断的な交流の場としても盛り上がりそうだ。
名和晃平(なわ・こうへい) 美術家
1975年大阪生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程彫刻専攻修了。京都造形芸術大学准教授。2010年より京都・伏見区にクリエイティブプラットフォームとして立ち上げたSANDWICHディレクター。
主な展覧会として、個展「Synthesis」(SCAI THE BATHHOUSE、2010)、「パラレル・ワールド」(東京都現代美術館、2008)、第6回アジア パシフィック トリエンナーレ(ブリスベン、2009)、「Bye Bye Kitty」(ジャパンソサエティー、ニューヨーク、2011)など、他多数。第14回バングラディシュ ビエンナーレ(2010)では最優秀賞を受賞した。
2011年6月10日〜8月28日まで、東京都現代美術館で個展「名和晃平ーSYNTHESIS」を開催。 http://sandwich-cpca.net/
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